変換効率｜太陽光発電

現在主力であるシリコン太陽電池は、変換効率を30％以上に高めることができません。
現在量産中の太陽電池では、変換効率４０％は狙えません。
モノリシック構造多接合、メカニカルスタック、量子ナノ構造膜多接合、量子ドット増感タンデム、中間バンド構造は、変換効率40％の実現候補です。
シャープは2010年5月に42.1％という高い変換効率をモノリシック構造多接合セル一種である「化合物３接合型太陽電池」で達成しました。

中間バンド構造太陽電池は、量子ドットや超格子構造などを用いて、太陽光に含まれる全波長の光を有効活用できます。
半導体からなる量子ドットを３次元状に規則的に多数並べることができれば、量子ドット間の結合によって材料が備える本来のバンドとは異なるエネルギー準位に中間バンドを形成できます。

集光型太陽電池市場に向けた多接合太陽電池の開発を手掛ける米国のSolar　Junctionは、世界最高の変換効率となる43.5%を達成したと発表しています。
集光の倍率を変えたときにも以前の最高記録を上回っており、太陽光を４００倍集光した際に変換効率が最も高くなり、43.5%に達しました。
1000倍集光でも約43％と高い変換効率を維持できたと言います。